研究開発[研究開発領域]
機能材料
膜支持体
当社が長年培ってきた基盤技術である湿式不織布の「抄紙技術」によって 、安全な水を世界中に供給するというSDGs目標6の達成に貢献する水処理膜支持体をはじめとし、食品・医薬品・産業用等様々な分野の膜に適した膜支持体の開発に取組んでいます。
セパレータ
湿式不織布の「抄紙技術」を駆使して、薄さと高強度という相反する性質を両立させた、リチウムイオン電池、EDLC(電気二重層キャパシタ)等の蓄電デバイス、高性能電解コンデンサ等の電子部品に使われるセパレータを開発しています。セパレータを設計する際には、経験則に頼るだけでなく、科学的·理論的なデジタル技術を利用した手法を導入し、 セパレータの高性能化を実現する取り組みにも力を入れています。
メルトブロー不織布
メルトブロー不織布とは、細い穴が一列に並んだノズルから押し出された糸状の熱可塑性樹脂を、高速の熱風で吹き飛ばして直径数ミクロンの極細繊維状とし、ダイレクトに捕集装置(コンベヤ)に集めてシート形成した乾式不織布です。縁日で売られている綿菓子の製法とよく似ています。極細繊維が緻密なネットワークを形成しているメルトブロー不織布は、通気性と遮蔽性があることが特徴です。身近なところでは、新型コロナウィルス感染防止対策の必需品となった不織布マスクやエアフィルターに使われています。
原材料や製造条件を調整することによって、超極細繊維からできたメルトブロー不織布、 PM2.5に代表される浮遊粒子・ウイルス飛沫を捕捉しやすい高性能メルトブロー不織布、抗菌・抗ウイルスのなどの特長を持った機能性不織布の開発に取り組んでいます。
超耐熱シート
無機繊維を用いる湿式不織布の「抄紙技術」と無機顔料素材の「塗工技術」とを最適に組み合わせることによって、耐熱性・断熱性・放熱性などの特長を持った超耐熱シートを開発しています。
超耐熱シートは、1000℃以上のバーナーにも耐えることができます。また、建築材料、自動車等の様々な分野に展開できるように、薄い不織布タイプから、厚さ1~10mmのボードタイプまで、幅広く製品の開発に取り組んでいます。