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研究開発[研究開発体制]

開発拠点

高砂R&Dセンター

高砂R&Dセンター外観

 瀬戸内の温暖な気候と加古川の豊富な水資源に恵まれた播磨臨海工業地域の中にある高砂工場は、当社発祥という由緒ある工場です。その高砂工場内に、2021年に新しい研究拠点として、高砂R&Dセンターが新設されました。
 高砂R&Dセンターには、テーブル試験を行う実験室と工場の湿式不織布製造をスケールダウンしたテスト生産設備があり、湿式不織布の抄紙技術を利用した高砂工場の主力製品である水処理膜用支持体、電池用セパレータ等の研究開発を、一つの場所でスムーズに行うことができる環境が整っています。
 また、当社の未来を見据えた製品開発を行うことを信条に、高砂工場で新規稼働した乾式不織布生産設備の新商品開発や超耐熱シート等の高機能湿式不織布の探索にも取り組んでいます。

京都R&Dセンター

京都R&Dセンター外観

 桓武天皇が平城京から遷都して造営された長岡京ゆかりの地、長岡京市。市の中心から徒歩数分の所に三菱製紙株式会社京都工場があり、その中に京都R&Dセンターがあります。
 京都工場の前身は1938年に設立された京都写真工業であり、1944年に三菱製紙が買収し京都工場となりました。
 京都R&Dセンターは、長年培われてきた銀塩写真技術や感光性樹脂技術、微細顔料分散技術等を基盤技術とし、写真印画紙、印刷製版材料、フォトインクジェット紙など多くの製品を生み出してきました。近年では、これら基盤技術と、多層同時塗布が可能なクリーン度の高い水系塗工設備や溶剤系塗工設備を用いて、伸長するエレクトロニクス分野等で特徴的な新製品の開発に取り組んでいます。また、新たな分野としてヘルスケア分野に焦点をあてて、変化する外部環境に対応できるよう積極的なコラボレーションの推進も進めています。

八戸開発室

八戸開発室外観

 八戸開発室は、木材チップを原料に一貫して紙・パルプ製品をマスプロ生産している日本でも有数の大規模工場である八戸工場(青森県八戸市)に於いて、紙・パルプをベースにした商品開発に取り組んでいます。
 主要製品の印刷用紙は、オフセット等、従来型の印刷方式以外にデジタル印刷にいち早く対応し、産業用インクジェット用紙を世界市場へ送り出しています。リサイクル可能で、最近ではSDGsの観点から「カーボンニュートラル」素材として見直されている、古くてあたらしい素材である紙・パルプは、プラスチック代替としての容器包装用途や各種の産業用途での利用が注目されており、その商品開発を加速しています。

富士開発室

富士開発室外観

 富士開発室は、2013年に世界文化遺産に登録された富士山の麓にある静岡県富士市にあり、1943年の設立から80年以上にわたり、特殊紙の研究開発を担ってきた歴史ある研究開発拠点です。
 富士開発室では、富士工場の主要製品である建築建材や自動車の塗装時に使用するマスキングテープ基材の開発に取り組んでいます。また、高耐熱性の無機繊維シート、医療機器の包装材に使われる滅菌紙、オフィス家具や内装材に使われるメラミン化粧板用原紙など、様々な分野で必要とされるニッチ分野でのトップを目指しています。